2ヶ月ほどを費やして書き上げたその作品はの題名は「7センチの大空」。
かごの中で何不自由なく暮らしていた小鳥がある日、旅の鳥に啓蒙されて自由に目覚める・・・といった寓話に仕上げました。
短いお話で小学生から大人まで読めるやさしい童話といったところでしょうか。
前章で書いたあの言葉、
人が想像できる事、望んだ事は必ず実現できる
人はみな誰しも素晴らしい能力を秘めている・・・
それは、正しく使えばどんなにも伸びるもの。
でも、多くの人はその事を理解せずに、自分の持っている能力の大半を使わずに一生を終える・・・
私はその事に確信をもっています。
本当は信じられないような気もするけど、実際に体験した訳ではないのですが、でもきっとそうなんだと思っています。
そのために必要な事は、自分を信じてその力をプラスに使うべくポジティブに生きてゆく事。本当かどうかは知らないけど自分自身でそれを身をもって実践してみたいと思っています。
前章に記したように、本当にそんなたいした才能もない私に"何か"が出来たなら、それを"誰か"が見ていて、少しでも励みになるのだったら、それは素晴らしい事なのではないのか・・・そんな大それた事でなくても、自分で自分を試したくなったのです。
もちろん、こんな形で無名の私が本を書いたところで出版社が本を出してくれる訳もなく、結局、かなりの痛い出費ではありますが自費出版という形をとり、新風舎という出版社が本にして下さいました。
本を出したからといって私の生活で変わった事はありません、今のところ。 営業活動も少々して地元の本屋さんが、ぼちぼち置いて下さったりもしますが、それだから売れるということもありません、正直なところ。
だからと言って何が何でも売りまくろうとは思っていません。 本を出した事は私にとっては一つのステップにすぎません。 それを踏み台にしてどうこれからの人生を展開してゆくか、という事でしょう。
実際、この本の出版がキッカケでこの素敵なサイトを経営しているウェブデザイナーのあやこさんと知り合えて、こうして皆さんに拙い私の文章を読んで頂いている・・・これも何かの縁だと思っています。
2007年の夏頃に本を出版して、それからの私は何をしているかというと・・・特別大それた事は何もしていません。
ひょんな事から、古物商なる資格(難しい資格ではないのです、一応断っておきますが)を取って、ネットで取引をしたりしてます。 今、我が家は仕入れたけど売れ残った"ブツ・・・要はガラクタ"で溢れかえって大変な事になっています。
商売をやるってのもなかなか大変な事ですね。 何かちょっとこれからどうするか考えないといけない時期なのかもしれません。
古物商も私にとって一つのステップなのかもしれません。
といいつつちょっと情けない話なのですが、古物商ではなかなか思うように稼げずに、ここ何ヶ月かは生活の為、銭こ稼ぎの為に又マネキンをやっているのです。
4年ぶりくらいに又やりだしたマネキン・・・おまけに久々のはじめの仕事が又"牛柄のダンボール"でした・・・(第3章をご参照ください)
何か振り出しに戻った気さえしたのですが、確実にあの頃とは何かが違っている、そう思えます。
ちょっと前まで自分が本を出すなんて考えもしなかったし、古物商だって思いもしなかった・・・そんな事をやっている私。
未来は予測不可能、だから面白いのかもしれないですね。
今後、半年後、一年後、私は何をやっているのか・・・
今はなかなかままならないけど近い将来"7センチの大空"の続きも書きたくなってきて、頭の中で構想を練っています。この本を出した時は続きを書きたいなんて思いもしなかったのにです、不思議ですね。 人生っておもしろいですね。
このノンフィクション・ドキュメントはひとまずこれで終了します。拙い文章にずっとお付き合いして下さってありがとうございました。
又、この先新たな展開があって、 「今の私はこんなです!」 って胸を張って言える日が来れば良いのですが・・・そんなに遠くない未来に又みなさんにお会い出来るように私も日々、一生懸命に頑張ってゆこうと思います。 それまで、どうぞみなさんもお元気で。
2008年がみなさんにとって素晴らしい年になりますように!
ありがとうございました。
又吉 ちさと / 文+企画
完
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