ババンババンバンバン、歯をみがいたか? と、むかしむかしのドリフの番組でもお決まりのフレーズがあったように、「歯みがき」が1日のしめくくりの合言葉だった家庭は少なくないのではないでしょうか。
生活習慣として、すっかり定着している歯みがきですが、初心にかえって考えてみてください。どうして歯みがきってするのでしょう。虫歯、歯肉炎、歯周病の予防……。
口の中の細菌は、適切にケアをしないと増殖します。そして血流により全身へめぐることに。
歯周医学の研究では、歯周疾患によって脳卒中や心臓病を引き起こす可能性があげられているほか、早産や低体重児出産、糖尿病のリスクが高まることが証明されはじめています。
口腔内の健康は全身の健康に通じる、まさに歯は命とも言えるわけです。
…ちょっと怖くなってきましたね。そこで、歯みがきの基本を見なおしておきましょう。
歯みがきの役割は、歯についた歯垢=プラークを落とすこと。
そのためには、口に合う歯ブラシと歯みがき粉で、上手にみがく必要があります。
ではまず、歯ブラシの選び方を。ヘッドが大きいと、みがき残しの原因になります。人差し指の第一関節くらいで、幅は3列か2列植毛のスリムなものがよいです。
プラークの落としやすさでいえば、かため〜普通のものが適しています。さらに弾力性があるものであれば、バッチリです。
やわらかめで慣らしてから、かためにかえてみましょう。
ただし、歯周病などの歯ぐきトラブルがすでに発生しているなら、やわらかめの方が無難です。
ブラシ毛の長さは、10o以下の短めが効果あり。毛先は丸くカットされたテーパード加工が、歯肉を傷つけずにプラークを落とせます。
次に、歯みがき粉の働きを見てみましょう。プラークを落としやすく、つきにくくしたり、歯を白くしたり。
成分としては、基本成分(研磨剤、湿潤剤、発砲剤、香味剤など)と薬用成分(フッ素、ビタミンC、ビタミンEなど)に分かれます。
基本成分のみ配合された歯みがき粉は化粧品で、基本成分に薬用成分がプラスされた歯みがき粉が医薬部外品です。パッケージをじっくり見てみてください。
フッ素は歯を強くし、虫歯予防の働きもします。
ごく初期の虫歯の素を修復する助けをしたり、みがき残しのプラークが酸を作るのを抑えたりするのです。優秀ですね。
ビタミンCは歯肉炎予防、ビタミンEは歯周炎予防、トリクロサンは口臭予防といった、さまざまな効用があります。
価格や味、といったこだわりもさておき、自分に合う歯みがき粉を吟味したいものですね。
歯みがき粉をつけすぎると、唾液が出て歯みがきの時間が短くなったり、発砲剤による泡だちだけでみがいたような気分になったりしがち。
少量をつけて、鏡を見ながら、歯ブラシの毛先が歯の1本1本に当たるのを見届けつつ、みがくのが一番です。かつ、軽い力で、小きざみに動かしてみがきましょう。
なんとなあく、すませてしまいがちな歯みがき。今日からもう1度、見なおしてみるとよいのではないでしょうか。
恵良美和 / 文 /2007.9.28
デントレックス/歯磨きでは落としきれない歯と歯の間、歯と歯ぐきの間の食べカスや歯垢(歯周病や虫歯の原因です)を、1秒間に約30回噴射するジェット水流でしっかり洗い落とします!爽快ジェット水流でお口の中はスッキリです!